HPをアウトソーシングする際に、つい気になってしまうのが同業他社の成功実績です。
大半の人が、同じ業界でたくさん実績をこなしている企業がいいと思うかもしれません。
しかし,自社の仕事を任せる際に同業他社の成功実績を聞くのは間違っています。
それはいったいなぜなのか、当記事では治療院を例にあげて解説します。
このブログで伝えること
・業種特化や類似商品、サービスの販売実績を重要視する経営者や、マーケティングの担当者、治療院(鍼灸院)、飲食店、病院などを経営している社長に選ばれる訴求の仕方とは?
・webマーケティングにおいて、本当に大切にすべきコアな部分を知る
<動画メッセージ>
WEB制作の実績が多数ある会社を頼りにしてはいけない理由
確かに、WEB制作を外注化する際に、あまり実績がない会社よりは実績が多数ある会社を頼りにしたくなるかもしれません。
制作実績とは、ビジネスにおいて成果をしっかりと出している証拠です。
単純にホームページを作るのとはわけが違います。
上記をふまえて考えたとき、大半の人間が
「自社の商品やサービスと同じ分野で成功している会社ならば、自社の仕事を任せたとしてもきっとうまくいくだろう」と思ってしまうでしょう。
しかし、その会社が同業他社とのビジネスで成功事例があるからといって、あなたの会社でうまくいくとは限らないです。
サービスの質やフォローの方法、近隣の競合状態など、置かれている環境が全く違うのにもかかわらず、同じような作戦を試したところで利益の最大化は測れません。
わかりやすい例をあげると、治療院(鍼灸院)のホームページがまさにそうです。
WEBマーケティングにおける治療院の傾向をリサーチしたところ、地域特化型の企業が多く存在していると分かりました。
どの治療院のホームページをのぞいても、構成・企業メッセージ・オファーなどが似通っています。
治療院が10個存在すれば、それぞれ異なる魅力があるはずなのにもかかわらず、伝えたいメッセージやセールスポイントはまるで同じ。
これでは、競合すべてが同じ内容のため価格競争に発展してしまいます。
本来は上記の事態が発生しないよう、『訴求型』のホームページを作っていくべきです。
同じような内容が記載されたホームページは、本当に魅力的か?
・同じようなホームページ
・同じようなオファーの内容
・似たような訴求
お客様がこれらを目にしたとき、自社の商品やサービスを魅力的に思えるでしょうか。
たとえば、株式会社ジオデザインのある静岡県浜松市には治療院が数多く存在します。
ところが、どの治療院のホームページを見ても、同じようなデザインや内容のためパッとしません。
もしあなたお客様がA治療院とB治療院を候補にあげていたとします。
第1印象だけではAとBのどちらにするか決められないため、「両者のホームページを見てから決めよう」と思っても、ホームページのデザインや内容はまったく同じ。
するとどうでしょう。
その会社の良さやサービスの魅力は伝わってくるでしょうか?
おそらく、自社の魅力は思っている以上に伝わらないでしょう。
過去に他社でうまくいったテンプレートを、自社にそのまま当てはめたらビジネスは成功するのかと問われたら答えは”NO”です。
訴求のやり方を大手企業と一緒にしたところで、大手にはかないません。
では、マーケティングを成功させるには、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。
商売をするうえで大切なのはマーケティング
ライバル企業が、自社と似たようなサービスを展開していないかどうかを懸念する気持ちは分かります。
しかし、販売する商品や提供するサービスの金額が高かろうと安かろうと関係ありません。
また、似ているサービスの制作実績が多かろうと少なかろうと実はあまり関係ないです。
なぜなら、商売をするうえで大切なのはマーケティングです。
マーケティングは下記について考慮し、実際にアクションするかにすべてがかかっています。
・ターゲットと目的を明確にする
・ウェブサイトの役割をしっかりと確定させる
・自社と競合との差別化をはかる
・見込み客(新規顧客)へのアプローチ
・どのように見込み客を顧客化していくのか考える
・どのようなマーケティングフローを作るのか
他にも重要なのは、あなたの会社独自に作りこまれているかどうかです。
実は同じ業種でうまくいっているかどうかは関係ありません。
一業種一社で経営が成り立っている会社はごまんとあります。
そもそも、企業のほとんどはなんらかの問題をかかえています。
その問題を解決に導くため、WEBページやWEB集客を強化して困難を乗り越えようとしているのです。
WEBマーケティングは、以下の3つのフローに沿って行動できるかどうかにかかっています。
【問題を明確にする】→【仮説をたてる】→【仮説に基づいて改善策を講じる】
繰り返しますが、WEB制作において実績の有無は関係ありません。
まとめ
当記事の内容を簡潔にまとめると、下記のとおりです。
・同業他社の成功=自社の成功ではない。
同じ戦い方を試したところで、現実はうまくいかない
・企業やお店のWEBページは、独自の視点をもって制作すべき
WEBマーケティングを成功させたいのであれば、同業他社の実績を気にしないでください。
むしろ、自社の強みや優位性を理解しているパートナーと手を組むべきです。
成功事例ばかりにとらわれていると、失敗したときにコストがかさみます。
なぜなら自社の魅力や秀でている部分を活かしきれずに、成功の道まで大回りしてしまうためです。
これからホームページを制作しようとお考えの人は、自社のサービスや商品の特性を理解したうえで仕事にとりくむ相手を選びましょう。